本当のヘタレ
長男は車やバイクが好きで、ミニカーやオモチャのバイクで遊んでいる。
そんなわけで、テレビにバイクや車が出たりすると夢中になって見るわけだが・・・
昨日、テレビ見るものが無かったので、適当にチャンネルを変えてたら、芸能人がバイクのレースをしていた。
長男が「これ見る」と言うので見てたのだが・・・
それはヘキサゴンの企画で、一番ビリになるヘタレを当てよう。
と言うものだった。
長男が見ると言うから見ていたら、なんともひどい企画だった。
簡単に言うと、うまく走れない人や、エンストしている様を見て笑い者にする、と言うものだ。
あんな企画を見て、笑ってた人が一体何人いたのだろうか?
その笑ってた人の中に、バイクでサーキット走った事のある人が一体何人いたのか?
バイクでサーキットを走った経験も無いのに、自分が出来るか出来ないかもわからないのに、彼らの事を笑い飛ばしてたとしたら、とても愚かなことである。
バイクの運転が得意と言う人が笑ってたとしたら、自分が出来るからと言って、出来ない人を笑うのだって、これまた愚かである。
エンストするのがそんなにおかしいか?
僕はMT車乗ってるが、たまにエンストする事があるが、それは人から笑われてしまうくらい恥ずかしいことなのだろうか?
どーも最近、出来ない人を集めて笑い者にすると言う企画が多いような気がする・・・
運転が苦手な人を集めたり、運動が苦手な人を集めたり、ちょっと前は料理が苦手な人を集めたりなんてのもあったな。
そんな企画のどこが面白いのか?
人の出来ない様を見て笑いを取ろう、なんて事を考える人も、その企画を見て喜んでる人も、心の貧しい人なんだろうな。
その番組に出てる人も、自分が笑い者になるのを承知の上で出てるんだろうが、本人がどう思っていようが関係ない。
本人がどう思っていようが、出来ない人を笑い者にする行為そのものが愚かだと思う。
それに、ビリになったらその人はヘタレなのか?
ビリと言う結果だけを見てヘタレと決め付けるのは浅はかだし、乱暴である。
最下位だからヘタレと言う考え方は、結果以外の事は何一つ評価しませんよ、と言うことだ。
その人も努力も、頑張りも、結果最下位ならその人はヘタレだと。ま、こう言いたいわけですな。
最下位になる人と、最下位になってヘタレ呼ばわりされる事を恐れて何も出来ない人となら、どっちがヘタレだろう?
それより何より、人の出来ない様や、失敗する様を見て笑い者にする人が一番ヘタレだと思う。
それと、普段バイクに乗りなれていない人を、わずかな練習だけでサーキットでレースさせるなんて・・・面白い何よりの前に危ないんじゃないのか?
一台ずつのタイムアタックならまだしも・・・
バラエティ番組の製作中によく事故は起きるけど、こんなことやってたらそりゃ事故も起きるわな。
不愉快な企画しか出来ない上に、危機管理能力も無い。
こんな連中が作ってんだから、ま、ろくな番組が出来ないのも無理ないか。
太い人がミニスカートやビキニを着てる姿を見て笑ってる人もたまに見かけるが、それを見て笑う人ってのは、結局自分に自信の無い人なんだよな。
人の出来ない姿を見て笑うのもまた同じ。
こんな番組が人気なのは、自分に自信の無い人が多いからなのかも知れないね。
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