心の勉強
読み書きとか計算よりも大事な勉強がある。
それは心の勉強だ。
とは、世界名作劇場ナンとジョー先生に登場するベア先生の言葉である。
ある日プラムフィールドにナットと言う少年がやってくる。
ナットは家が貧しくて今まで学校に通った事がなかったので、読み書きも計算も出来ない。
同年代の子ども達は読み書きはもちろん掛け算まで出来ると言うのに・・・
アルファベットの書き取りをしているナットを見て、周りの子ども達はちょっと見下したような目でナットを見る。
それを見たベア先生は
「ナットは学校に通った事がなかったから、今は読み書きも計算も出来ないかも知れない。でもその変わり、ナットは今まで素晴らしい勉強をしてきている」
「それはどんな勉強ですか?」
と尋ねる子ども達にベア先生は
「それは・・・心の勉強だ。ナットは頑張り屋さんで誰かさんみたいに当番をサボったりしない。それにナットの心はいつだって穏やかだ。誰かさんみたいにすぐにカーッとなったりしない。それは今まで、ナットが旅をしながら身に付けた素晴らしいものだ。」
と答える。
学校に通えなくて、読み書きや計算が出来ない事を見下していた子ども達は反省するわけだが・・・
貧しいから学校に通えなかった事をバカにするのではなく、学校に通えなかったからこそ身に付けてきたものをきちんと評価したベア先生は素晴らしいと思ったし、自分がちょっと恥ずかしくなった。
自分よりも劣っている部分を見て、見下したような目で人を見た事が今までに何回かあったからな・・・
我慢強さとか、人に対する思いやり、そして素直さなんて言うものは歳を取れば取るほど失われていくような気がする。
歳をとって、使えるお金が多くなってくればくるほど欲しい物を我慢しなくなるし、働いて給料をもらうようになると、人を思いやることよりも人を嫉んだりうらやましがったりすることの方が多くなるし、それに・・・歳をとるほどに自分が好きなものを「好き」だと素直に言えなくなる・・・フシがあると思う・・・
少なくとも20代前半の僕はそうだった。
常に心を磨いていないと、そういったものはすぐに無くなってしまうものなんだよな・・・
まして今の子ども達は子どものウチから「我慢」を知らない。
なんでも買ってもらえる環境にある。
確かにそれは悪いことではないけど、「心の勉強」をする機会を大いに失わせてるのは確かだと言えよう。
読み書きとか、計算とかよりも「心の勉強」の方が大事・・・か・・・
前にも言ったけど、世界名作劇場・・・大人になってから見たほうが面白い♪
こないだまで愛の若草物語見てたから、次にナンとジョー先生を見るのは当然の流れと言えよう(笑)
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