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2010年9月 3日 (金)

早いか遅いかの違いだけ

野生動物は年老いて死ぬと言うことはありません。

その生命は、必ずかなしい終わりを迎えるものなのです。

ただ、その時期が早いか遅いかの違いがあるだけなのです。

つまり、その動物がどれだけ長い間、敵に立ち向かって生きていけるか?ということです。

シートン動物記の「ぎざ耳うさぎ」の物語の一節である。

で、この物語にはウサギの日々の生活について書かれてある。

特にうさぎなどの小さな草食動物は敵が多い。

タカ、キツネ、イタチ、アライグマ、ヘビ、時には人間などなど・・・

それぞれ追いかけ方が違うので、相手によって逃げ方も変えなければならない。

その全てから逃れる術を知っていないと、あっと言う間に命を奪われてしまう。

ウサギと言うのは、最低でも一日に一回は、命懸けの逃走劇を繰り広げているのだ。

そして・・・年老いて、走ったり跳んだりする能力が衰えたら・・・その時は・・・と言うパターンもあれば、まだ若く、知恵が充分についてなくて、逃れる術を知らないうちに食われてしまう、と言うパターンもある。

とまあそういったことが臨場感あふれる文章で書き綴られているわけだが・・・

で、なんでこんなことを書いたかと言うと・・・

昨日、報道ステーションを見ていたら、高額医療費の問題についてやっていた。

白血病を抑えるなんとかと言う薬は、一錠で3000円以上もする高額な薬で、それを一日に数回飲まねばならず、その薬代だけで月の負担は50万近くにもなると言う・・・

その薬は、病気を治す為の薬ではなく、おさえるための薬なので一生飲み続けなければならない。

ま~保険とかなんとかでその負担はかなり軽くなるらしいのだが、それでもその負担は重く、それを理由にその薬をやめる人もたくさんいるらしい。

お金がある人のみに飲むことが許される薬・・・

お金がある人のみ、命をつなぐことが許される・・・

と思えば、多少の理不尽さはこみ上げてはくる。

が・・・

でも、怪我や病気を治すという「選択肢」が選べるだけ人間は幸せなのかも知れない。

だって、野生の動物達の場合、大げさな言い方をすると怪我をする、もしくは病気になる、体のどこかに異常が生じる=死、なのだから・・・

脚の骨を折ってしまったなら、草食動物なら肉食動物に食べられ、肉食動物なら狩りが出来ずに餓死するだろう。

でも、人間は病気や怪我を治すことが出来る。

確かに、お金がかかる場合もあるけど、それ自体は素晴らしいことだと思う。

病気は治せて当たり前、怪我は治せて当たり前、では無いのだ。

それは自分達が人間だからそう思ってるだけに過ぎない。

お金を払う払わないはその個人個人が考えて決めればいいこと。

お金を払える人しか助けないのか!?と言う見方をするのではなく、そういう選択肢もある、と言う風に見ればよいのだ。

余談だが、以前ダーウィンが来た!かなんかで、リスの特集をやってた。

その番組の中で、リスがドングリとかなんとか土に穴掘って埋めたりしていたのだが、後日、掘り起こそうとしたら、埋めた場所を忘れてて、困っていた(笑)

それを

「アハハ☆かわい~♪」

なんて言いながら見てたんだけど・・・

よくよく考えたら僕も・・・

「あれ?車のキーが無い!!」

「携帯電話どこ行った!?」

「財布車の中だっけ?」

「Mrカラーの9番・・・あれ?ここに置いといたはずなのに・・・」

・・・・・・リスのことは言えねーな・・・

ひょっとして・・・僕の前世はリス???

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